森から海へ、そして再び森へ。自然の大きな循環とともに…。


樹種の紹介

豊かな森を守ることは、海の水産資源を増やすことに繋がります。そのため道内各地で漁協女性部が中心となり、毎年、植樹活動を行っています。
ここでは、植樹に使われる樹種、その中でも広葉樹を中心に紹介します。
植樹に使用される木々は、根を張りやす移植が容易であることから、防風林、防砂林にも使用されています。

ミズナラ

ミズナラ

ブナ科コナラ属の落葉樹。一般的に「どんぐり」と呼ばれるている。
北海道のみならず、日本全国に広く分布し、その寿命は500年以上、時には1000年を超えるものもあり、大きなものは高さ30mにも成長する。
葉はつやのない緑ではっきりとした鋸歯(ギザギザ)がある。春には長さ5〜6cm位の花が咲き、秋には実がなる。
道内のほとんどの漁協女性部が取り組んでいる植樹活動では最も本数の多い樹種である。

ミズナラの植樹
ミズナラ
ミズナラの紅葉
ミズナラの冬芽

イタヤカエデ

イタヤカエデ

カエデ科の落葉広葉樹。
樹高は20m、直径は1mに達する。
葉は長さ、幅ともに5~10cmで、掌状に浅く裂け、鋸歯(ギザギザ)はない。
春には小さな淡黄色の花が咲き、秋には黄色になり散る。実は2個の翼果からなり直角に開く。
樹液は甘く、メープルシロップとして知られている。

イタヤカエデの植樹
イタヤカエデ
イタヤカエデの花

ヤチダモ

ヤチダモ

モクセイ科の広葉樹。
北海道から本州の平地から山間部に分布、特に北海道に多く植林も盛んに行われている。根が冠水しても生きているため、水際での植林にも多く選定される。
樹高は30mにも達するものがある。
葉の特徴は幅が広くて先が急に細くなり、縁には細かい鋸歯がある。葉の付け根の裏側に茶色の毛が見られる。
アイヌの伝説では「ヤチダモは森の中で最も背の高い木で、森の守り神のフクロウが、この木の上で人間界に悪魔が近づくのを見張った」と言われている。

ヤチダモの植樹
ヤチダモ
ヤチダモ

ニレ

ニレ

ニレ科の広葉樹。
大きなものでは樹高30m、直径は1.5m以上にもなる。
葉は先が尖った倒卵形で長さは4~15cm、枝に互い違いにつく縁はギザギザで短毛があり、ざらついている。
種子には翼があり、翼の先はくぼんでいる。
皮をはぐとネバネバの樹液が出ることから「ぬれの木」→ニレノキ と呼ばれるようになったという説もある。また春に花が咲くことからハルニレとも呼ばれる。
成長が早く、移植が容易であることから、植樹や街路樹にも多く利用されている。
アイヌ伝説では、ハルニレは女神。最高の「火の女神」であり、ハルニレを擦って火を得ていたと言われている。

ニレの植樹
ニレ

写真出典:北海道森林管理局Webサイト (http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/)